風邪と漢方
2013-12-04


本日、薬局付近は冬らしいお天気。
日中もどんよりとして、底冷えするような寒さがあります。
桜の葉もすっかり落ちてしまい、枝が良く見えるようになりました。
でも、よく見ると、ちゃんと新芽が準備されていて、春に向かう気持ちのようなものを、感じ取ることができます。
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こんな肌寒い日。
背中がぞくぞくっとしてきませんか?
風邪ひきそうな、そんな予感。
そんな時に飲むといいのが葛根湯(カッコントウ)です。
フリーズドライタイプの顆粒剤でいたら、お湯で溶かして飲むのがおすすめです。
意外とおいしいですよ。
今日も何人かの患者様が葛根湯をお持ち帰りでした。
葛根湯は、体を温めて、寒気を取り払い、ほっとする気持ちと食欲回復を促してくれます。
漢方薬って効いてるのか効いてないのかわからないとおっしゃる患者さんもいらっしゃいますが、ちゃんと効いてますよ〜

今日は上記の葛根湯も含め、代表的な風邪の漢方薬についてお話しします。

寒いというだけで鼻水が止まらなくなってしまったり、鼻が詰まってしまったり、くしゃみが出たり。そんな風邪には小青竜湯(ショウセイリュウトウ)が使用されます。
美味とは言えませんが、お湯で溶かして飲んでみると、鼻がスーッと通ってきて、くしゃみや急性期の咳などからも解放されます。

さらに、熱はあまり出てないのだけれど、寒気がして、ぶるぶる震えるような風邪をひいてしまった時。麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)が処方されることがあります。
これは体を中から温めて、冷感を取り除いてくれます。体力のない方に多い風邪のタイプです。

そして、節々が痛い、高熱が出ている、でもまだ汗をかいてなくて、ぼーっとする。というインフルエンザなどの激しい風邪の時。麻黄湯(マオウトウ)がよく効きます。
体力のある人に多い風邪。
麻黄湯は体の熱を汗をかかせる事によって逃します。インフルエンザの時は、抗インフルエンザ薬(西洋薬;リレンザ、タミフル、イナビルなど)と一緒に処方されることがありますが、両方使うことで治癒も早く、その後の風邪症状(咳など)を和らげます。
これもお湯で溶かして飲むことで、何だかすっきりした気分になる人もいます。

ほかにもたくさん風邪の漢方薬がありますが、今日はこれくらいで。

もともと漢方薬は煎じ薬でした。
薬草を、お湯につけて、そのしみだしてきた成分を、飲むのが煎じ薬。
そのエキスを乾燥させている薬については、またお湯に戻して飲むのが通常です。
でも中には水で飲んだほうが良いものもありますし、市販の薬の中には西洋薬が混ぜてあるものもありますので、その都度、説明をよく聞いてくださいね。

信じる者は救われる。
風邪をひいて漢方薬が出されたら、効果を信じて、飲んでくださいね。
ちゃんと効きますから。
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