おでき
2013-07-03


写真はなかよし薬局の隣にある病院の庭に咲く、ノウゼンカズラです。
毎年この時期に非常に美しい姿を見せてくれます。
病院に特別に許可をもらって、掲載させていただきました。
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この病院は、内科、外科、胃腸科、整形外科、肛門科があります。
いろんな悩みを抱えて患者さんが訪れます。
でも、なぜか、このところ「おでき」を取りにお越しになる患者さんが多かったので、ちょっと取り上げてみました。
医学的には、おできと言うと、〓(せつ)という一つの疾患をさします。〓は、毛根の中に細菌(おもに黄色ブドウ球菌)が感染し、化膿し、腫れてしまう病気です。重症な時は病院で、膿(菌の死がいと、菌と戦った白血球の亡骸があわさったもの)を切開して出してもらいます。
でも、一般的な会話で、「おでき」って、〓以外のものにも使われます。肌が一ヶ所、もしくは数か所大きく盛り上がっていたら、「おできが出来た」って言いませんか?

中身は、膿であることもありますが、脂肪の塊や、垢がたまっていたりすることがあります。ちなみに、おしりにできる「イボ痔」のことも、「おでき」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。
だいたい、切開してもらって、中をきれいに出してもらうことが多いので(イボ痔はイボごと取っちゃいますが)、その後、化膿止めとして、抗生物質が(胃の弱い方には、胃薬がセットで)処方されます。
いつも言うことなのですが、「抗生物質は、決められた通り、最後まで飲んで下さい。きれいに治ったように見えても、中途半端に菌が残ってしまうと、その菌は今度強くなって増えてきますよ。」耐性菌が増えないためにも、要らない菌は徹底的にやっつけましょうね。

以上、「おでき」あれこれでした。
[お薬に関するつぶやき]

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